2017年8月11日金曜日

8月8日(火)23日目 ニュージーランド出国・シンガポール観光

8月8日の朝8時20分、SCCキャンパスを後にしました。

来た時よりも重くなった荷物を抱えて、アディルさんの運転してくださるシャトルバスに乗ります。ニコラ先生と三男のニコラスも迎えに来てくれました。



バスが出発する時、研修生や教員は「ありがとうSCC」"Thank you, Sonoda"と口々にキャンパスに向かって声をかけていました。この3週間で大変お世話になり、たくさんのものを得ることができたこの場所を離れるのは寂しいものです。

空港にはニコラ先生に加え、ヘンク先生が駆け付けてくださいました。
ゲートが開く時間までにおしゃべりをしているみなさん。
ニコラ先生とヘンク先生とはすっかり仲良くなり、話題が絶えません。
お土産を追加で買ったり、飛行機用の枕を買っている研修生もいました。



そして最後には、ニコラ先生、息子のニコラス、ヘンク先生と一緒に記念撮影!



出国審査のゲートの前で、ニコラ先生は研修生全員をハグしてくれました。
"You guys are the best group, come back!"
(あなたたちは最高のグループだったわ、戻って来てね!)
 と声をかけてくれました。



ヘンク先生とも握手をしたり、ニコラスとハイタッチをしたりして、出国審査に向かいました。

出国審査のときも、搭乗ゲートの前で待っているときも、
「帰りたくない」
「(出国ゲートの前まで)戻っちゃダメですか?」
と口々に研修生たちは言っていました。
ニュージーランドで過ごした日々が、心から楽しかったからこそ、出てくる言葉ですね。
名残惜しさをそれぞれ感じながら、9時50分にニュージーランドを出発しました。

長い10時間のフライトの後、2度目のシンガポール空港に到着です。
ここからは夏なので、みなさん一気に軽装になりましたね。
クライストチャーチとの時差は4時間、時計の時間を巻き戻しました。
このとき現地時間は18時です。(ニュージーランドでは22時!)



空港を出ると蒸し暑い空気です。
シンガポールを案内してくださる、JTBガイドのYoko(ようこ)さんが迎えに来てくれました。(下の写真の左に写っている女性です)
バスに乗って、約4時間半かけてシンガポールを観光しました。



赤道直下に位置する、夏しか季節がないシンガポール。
Yokoさんは早速、ペットボトルの水を全員に配ってくれ、シンガポールは自然資源が少なく、水はマレーシアから買っていること、水が無料の国は世界の中では珍しいことを説明してくれました。日本は資源があり、とても豊かな国であることを知ることができました。

シンガポールの住民は大半がアジア系で、なんと3分の1が外国人だそうです。
公用語は英語、タミル語、マレー語といろいろありますが、基本は英語です。

観光バスの外を見ると、20階建以上の高層ビルが並びます。すべてアパートだということに研修生たちは驚いていました。「土地が限られているため、空間を利用するしかない」とYokoさんは説明してくれました。住宅は一軒家が多いニュージーランドとは対照的ですね。

バスの外にはなんと高級車が走っています。バスの前の車は灰色のフェラーリでした。
ランボルキーニも走っていることもあり、外のタクシーはよく見るとベンツでした。
日本車も多く、日本の普通車がシンガポールでは800〜1000万円で売れるそうです(!)自国で製品を作っている日本やニュージランドとは違い、シンガポールは輸入に頼っている国です。

そんなシンガポールは明日(8月9日)で独立して52歳の誕生日を迎えます。
今日(8月8日)は、建国記念日(祝日)の前日なので、学校も職場も午前中で終わるそうです。街の警察署にも"Happy Birthday Singapore"と大きくメッセージを書いてある布が掲げられていました。

そして夕食には中華料理を食べました。
今回は特別に水をレストラン内に持ち込んでいいことになっています。
(普段は不可で、水が欲しい時は有料て注文することになります)



実は機内食を2時間ほど前に食べたばかりなのですが、美味しかったので、研修生たちはたくさん食べていました。



夕食の後は、大観覧車シンガポール・フライヤーに乗りました。



こちらの大観覧車は、日本の技術が深く関わっています。日本人の黒川紀章建築都市設計事務所がデザインを担当し、乗客が乗るカプセルも日本企業の三菱重工が製作を担当しました。
高さが165メートルもあり、1周するには30分かかります。



 

乗り込むために、エスカレーターで上にあがります。





カプセル搭乗口の近くにて。



1つのカプセルの定員は28名。



360度ガラス張りのカプセルからは、美しい夜景を見ることができました。





 

ガイドのYokoさんも一緒に。



地上165メートルの夜景を満喫した後は、
シンガポール名物、マーライオンを見に行きました。



シンガポールは「獅子の街」と呼ばれており、その由来はある伝説からきています。
マレーシアの王子が島(現シンガポール)を見つけた際に「獅子を見た」ことからきているそうです。(ガイドのYokoさんは「ここは実際には獅子は生息していないんですけどね(笑)」とおっしゃっていましたが…)

こちらのマーライオン、マリーナベイの金融街を背にして立っていまして、「街に邪気が入らないように、お金を守っている」 という風水の観点からの意味も込められているそうです。



ライトアップショーも行われており、とても美しかったです。





たくさん写真を撮った後は、Yokoさんと談笑しました。
20年近くシンガポールにいる方なので、いろんなことを教えてくれました。
(写真では真っ白に写ってしまいましたが、後ろがマーライオンです)



大都会の美しい夜景を見るのは貴重な機会でした。



今回のシンガポール観光は、高校SCC研修では初の試みでした。
ニュージーランドとは対照的な国を見ることは、研修生たちにとって良い機会だったと思っております。

シンガポール空港に戻り、出国手続きをしたときには22時を回っていました。SCCキャンパスを出発してから、20時間ほど活動し続けていたことになります。研修生たちは疲れていながらも、空港内を集合時間まで元気に散策していました。みなさん、さすが高校生ですね。