2017年8月1日火曜日

8月1日(火)16日目 VMC5日目(アッセンブリーで発表会)

今日は2時間目とインターバルの間にAssembly(全校集会)がありました。

みんなはここでスピーチとダンスを全校生徒800人の前で披露します。
1人ずつスピーチをしてもらいます。研修生は物凄く緊張していました。
いつもより若干重たい足取りで寮をでて学校に向かい、
エントランスでそれぞれホームルームクラスへと
向かっていきますが、次会うときは全校集会です。なんだか落ち着かない気分ですね。

2限目が終わりました。
みな、緊張した面持ちで全校集会のあるホールへと集まってきています。
ホールは生徒たちで溢れかえっていました。
会場では日本語の授業でお世話になっているサラ先生と国際交流担当のトニー先生、ローズマリー先生、ニコラ先生がみんなのことをサポートしてくれました。もちろんみんなのバディも一緒です。最前列に座らせてもらいました。

最初に、全校生徒でスクリーンに映し出された歌を歌いました。
毎回、きっと生徒が選んでいるのですかね、選曲がソウルフルでかっこ良かったです。
あとから聞くと、 研修生はこれが校歌なのかなと勘違いしていたみたいです。
だとしたら、物凄くかっこいい校歌です。

校長先生のお話を聞きました。
みんなでお祈りもします。研修生も十字をきる仕草を真似してお祈りしました。
次に生徒の表彰式がありました。
ヴィラマリアでは、クラブスポーツだけでなく、
学業やボランティア活動様々な功績に対して生徒を表彰する機会を設けています。

沢山の生徒が制服の胸にバッジをつけています。
今日英語の時間にYear12の生徒に「そのバッジはそれぞれ何を意味しているの?」と聞くと自分のつけているバッジを1つずつ説明してくれました。試験で平均スコア80〜100を取らないと貰えないバッジなどもあるそうです。凄いですね。
それを研修生に説明してあげると「良いなぁ。そんなものがあったらやる気が出るのになぁ。」と羨ましがっていました。

全校集会でも中学生が校長先生から言葉と副賞を貰っていました。

さて、いよいよ私たちの番です。
サラ先生が壇上に上がり全校生徒に紹介をしてくれています。



ニコラ先生が合図を出してくれて、
研修生を連れて壇上に上がりました。
壇上に立つと800人の生徒がよく見えます。わぁ、一気に緊張しますね。

まず教員が代表して挨拶をしました。
以下が教員2名の挨拶の全文です。

"Thank you so much for hosting eight of our students from Sonoda High School.
 We had a great time. It has certainly been cold as we have come from summer,
 but we received such a warm welcome from staff and students.
 We have been sister schools for a long time and have many similarities,
 girls school and we also have around 800 students, but we have about 30 male
 teachers, a little bit more than Villa. How many do you have?
 We don't allow cell phones at lunchtime though! Wow!
 Finally I heard Ms. Brosnahan  has never been to Japan before.
 I would like to invite you to visit Sonoda in Japan - perhaps in the year 2019
 as we are also hosting the rugby world cup. We are waiting for your visit."

(園田学園高等学校から8名の生徒を受け入れてくださり、本当にありがとうございます。素晴らしい時間を過ごしました。私たちは夏から来たので、確かにここは寒いですが、ここのスタッフと生徒さんたちには本当にあたたかな歓迎をしていただきました。
私たちは長い間姉妹校でありたくさんの共通点があります、女子校であり、約800人もの生徒がいます、しかし私たちの学校には約30名の男性教員がいます、ヴィラよりも少しだけ多いのではないでしょうか。ここには何人いらっしゃいますか?私たちの学校では昼休みに携帯電話を使用できませんがね!わお!
そして私はブロズナハント校長は日本に訪れたことがないと聞きました。
ぜひ日本の園田学園に招待したいものです、ラグビーW杯の開催をしている2019年はいかがでしょうか。お越しくださるのを心待ちにしています。)

"I also hope that not only Ms. Brosnahan can visit, but also some Japanese
 classes and Mr. Perring. We would love to host you all.
 I would like to thank in particular Mrs.Perkins and the buddies who have
 looked after our students so well. Thank you.
 Next my students will perform a modern popular dance for you all.
 Before this, I will ask them to say hello."

(ブロズナハント校長だけでなく、日本語の授業にいる生徒のみなさんやピリング先生もぜひ日本にお越しください。みなさまをおもてなしするのを心待ちにしています。
日本語の授業の教員であるパーキンズ先生、そして私たちの生徒のお世話を本当によくしてくれているバディのみなさんにも感謝申し上げます。ありがとうございます。
続いて、私たちの生徒たちがみなさんのために日本で人気のモダンダンスを披露します。その前に、みなさんにご挨拶いたします。)

そして、次に研修生全員が、ヴィラマリアの生徒に対して、ヴィラマリアに来て新鮮だったこと、今自分が思っていること、感謝の気持ちをショートスピーチで述べました。

以下に、生徒のショートスピーチの全文を紹介します。
”Hi, I'm (名前).” から始まって、次の文章をそれぞれしっかりと自分の言葉で、笑顔を忘れずにヴィラマリアの生徒・教員のみなさんに伝えました。

"I love macrons. I want to make happy days in VMC. Nice to meet you."
(マカロンが大好きです。VMCで楽しい日々を送りたいです。よろしくお願いします。)

"I love handball. We can't do part time job but you can.
 You are so lucky. Nice to meet you."
(ハンドボールが大好きです。私たちの学校ではアルバイトはできませんが、
 みなさんはできますね。みなさんラッキーですね!よろしくお願いします。)

→会場からは「へぇ〜」という声が。

"I like dancing. I think your eyes and hair colour is so cool and beautiful.
 Thank you!"
(ダンスが好きです。みなさんの目と髪の色がとってもかっこよくてきれいだと思います。
(聴いてくれて)ありがとう!)

→”Awwww!”「わー嬉しい!」という声が上がりました。

"I want to improve my English. I want to make some new friends in New Zeland."
(英語を上達させたいです。ニュージーランドで新しい友達をつくりたいです。)

→特にヴィラの先生方から「なんて良い子だ。」と反応がありましたね。

"My hobby is listening to foreign music and swimming.
 I enjoyed dancing with students in Japanese class.
 I'm not good at English but I'll do my best.
 I want to make many new friends in New Zeland.
 Nice to meet you. Thank you for listening!"
(私の趣味は外国の音楽を聴くことと水泳です。
 日本語のクラスで生徒のみなさんとダンスを楽しみました。
 私は英語がうまくありませんが、精一杯がんばります。
 ニュージーランドでたくさん新しい友達をつくりたいです。
 よろしくお願いします。聴いてくれてありがとうございました!)

"I like playing basketball. I want to be a teacher. Nice to meet you."
(バスケットボールをするのが好きです。先生になりたいです。よろしくお願いします。)

"I love lollypops. I really like your canteen especially the brownie...
 Thank you everyone everyone for all your help. Nice to meet you."
(ロリポップが大好きです。ここのお昼ごはんが大好きです、特にブラウニーが…
 みなさん助けてくださってありがとうございます。よろしくお願いします。)

→"Thank you"のところで1度拍手が起こり、違う、という意味で研修生が手を振ると、笑いが起こりました。微笑ましい瞬間です。ヴィラマリアの生徒のみなさんとの一体感が感じられ、よかったですね。

"I love swimming. I think your uniform is sooo long! OMG!! Nice to meet you!"
(水泳が大好きです。みなさんの制服はとーっても長いと思います!オーエムジー!
 よろしくお願いします!)

→"OMG!!"で笑いが起こりました!

そのあと日本語クラスの生徒も壇上にあがってくれ、みんなで恋ダンスを踊りました。
こちらは動画が撮れています、ご覧ください!








みんな笑顔で堂々と踊れています。Awesome!!
踊り終わった後、ヴィラマリアの生徒全員からの大歓声が湧き起こりました。
これぞガールズパワーですね。すごいエネルギーです。
研修生たちは、予期していなかった大歓声にびっくりしています。
よく頑張りました。立派にスピーチを終えることができ、彼女たちにとって物凄い自信になったとおもいます。

全校集会が終わって、授業で廊下で至る所で声をかけてもらい、「スピーチ良かったよ」といって貰えたんですって。
全校集会効果、大きいですね。
ヴィラマリアの生徒さんが研修生の存在、キャラクターを知ってくれて、関わりを持ってみたいなと思ってくれた子が多いということです。
本当にありがたいことです。

さぁ、今がチャンスですよ、そこでしっかりとコミュニケーションが取れるか。頑張って研修生!

教員の部屋の方でも、研修生のスピーチに対する反響は大きかったです。「あなた方のスピーチ素晴らしかったわ。子供たちがどのような気持ちでここにいるのか、自分たちの学校とヴィラがどんな風に違うのかを知れてヴィラマリアの生徒は興味津々だったわ。ひょんなことから文化の違いや、学校生活の違いを知れて凄い学びになったと思うの。みなさん堂々としていたわね。」と言っていただきました。

ブロスナハント校長先生と全校集会の後にお話する機会もありました。
「あなた方のスピーチ素晴らしかったわ。全校集会で日本に招待されてびっくりしました。ありがとう。日本へは、いまだに訪れたことがなくて…日本に行くのは私の長年の夢なの。両親は行ったことがあって、素晴らしい国だと言っていたわ。私も行かないとね。」
教員「いつでもお待ちしています。そして2019年ラグビーワールドカップの試合も見逃さないで下さいね。」
「間違いないわ。」と笑顔でお話させていただきました。

日本では女性の校長先生は珍しいですが、
ブロスナハント校長先生、いつもファッショナブルでとても知的かつ笑顔の素敵な方です。
いつか近いうちに園田学園にお招きできる日が来ることを心より願っております。

本日のミーティングの生徒のコメントです。

「バディに誘われて吹奏楽バンドを聴かせてもらいました。楽しかったです。帰国したらミーゲン先生の英語が聞き取れますかね。」

「assembly(全校集会)のダンスパフォーマンスの後のフゥ〜〜という歓声に驚きました。頭が真っ白にならなくて、スピーチがちゃんと言えて良かったです。」

「ゆっくりゆっくりだけれど英語が聴けるようになっています。ちゃんと集中して聞いていたら内容がわかるところまできました。自分から話しかけられるようになったので成長を自分でも感じます。嬉しいです。」

「5限目の時間に向かいに座っていた子が恋ダンスをしていて、『教えて』と言われたので恋ダンスとそして1から20の数え方を教えてあげました。」

自分の知らない子にもスピーチで覚えてくれていて名前を覚えてもらっていました。驚きました。assemblyのスピーチ緊張せずに言えました。
数学で使った計算機が高機能で羨ましいです。日本でも使いたいです。」

「assemblyでのスピーチがうまくいってよかったです。すらすらと言えました。こちらの全校集会は日本のものとは雰囲気が全く違うと思いました。みんなで歓声をあげたり、声を出して笑ったり、その雰囲気のおかげで緊張しませんでした。ヴィラマリアの全校集会の方がわたしは自分に合っていると思いました。」

今日のassemblyでは、生徒会役員だけでなく、学年問わず生徒が全校生徒にむけ、お昼休みの売店サービスなどのお知らせやクラブでの募集を壇上に上がり募っていました。そういった、活発で力ある生徒の姿をみて感じることもあったのだと思います。

「スピーチの時、まわりの反応をみながら落ち着いて、最後まで伝えようと間をとったりと、その場その場で頑張ってできました。」

「自分の人見知りを再認識させられた1日でした。昨日からバディが少し苦手だなと思ってしまうと話しかけるのがよけいに勇気のいるものになってしまいました。」
 
毎晩のミーティングで、日本語で自分の気持ちをアウトプットする練習をし、今日のassemblyでついに、人前で英語で自分の思いを話せるようになったのかと思うと、研修生の成長を大いに感じますね。

では、一昨日の生徒のコメントと、今日の生徒のコメントを最後にご覧ください。

(7月30日のコメント)
「今日自分は家族へのお土産と、友達へのお土産を買いました。
 ニュージーランドの伝統的なお土産と、ヴィラマリアの日本語の授業で言っていた
 魚のチョコを買えました。昼食にはくるくるのジャガイモ、ホットドッグ、
 フライドポテトを友達と半分こして食べました。
 フライドポテトを食べるたびに思うけど、日本のやつとは比べ物にならないほど
 毎回おいしいなって思います。どのご飯も『おいしい』って思うことが
 増えて来たのでよかったです。
 日本に帰りたいと思う気持ちと、帰りたくない気持ちがあります。
 帰りたくないのは、SCCのメンバー8人がとても面白く楽しいからです。
 家族と全く連絡を取っていないので、早く家に帰って3週間の出来事を
 報告したいです。あと少し大切にがんばります。」(Y.F.)

(8月1日のコメント)
「人前に出て話すことは私にとってとても苦手なことだけど、
 smileでがんばりたいなと思っていました。
 スピーチを800人の前で話したことがないから、
 すごく緊張するだろうなと思ってたけど、そこまで緊張しなかった!
 笑顔で言えた!ただ、(会場が)寒すぎて、震えが止まらなかった…
 恋ダンスもあまり覚えていなくて、間違えてばっかりやったけど、
 最後終わったら一気に、声援が聞こえて来てめーっちゃ嬉しかった!
 日本とは違う、海外だと思った。大人になったら海外に住みたいな。
 まだまだ全然英語を話せないから、もっと勉強しないといけないなって改めて思う。
 とりあえず、ここに来てるからには何かを得て、それを生かさなければならないと
 思います!だから、あと少しがんばろう!!」(S.K.)